パチッとイヤ~な静電気…犬と猫にも悪影響が
乾燥した冬場に多く見られる静電気。何気なくものを触ったときに、パチッとして驚くうえに痛みも感じる、やっかいな現象です。この静電気も、猫に悪い影響を与えることがあります。私たち人間と同じく驚きや痛みを感じることはもちろん、肌トラブルに繋がることも。静電気がホコリや花粉などのハウスダストを引き寄せて、皮膚病やアレルギー、気管支炎を発症する可能性があります。
皮膚が薄い犬と猫は乾燥肌とフケに要注意!
冬の時期、空気が乾燥することによって肌荒れや喉の痛みに悩まされるという方も多いのでは。犬や猫も例外ではなく、冬の乾燥によって体に異変が見られることがあります。被毛に覆われているので肌が保護されていると思われるかもしれませんが、犬と猫の皮膚は人間の約1/3と薄く、乾燥による皮膚トラブルが起こりがち。皮膚のバリア機能が低下し、かゆみやフケが出ることがあります。
◎犬の場合
・外を歩く機会が多い犬は肉球ケアにも気をつけて
毛に覆われていない肉球は特に乾燥に注意したい部分。外で散歩をする犬は、アスファルトの上を歩いたり、家に入る際に足裏を拭くことが多いので注意が必要です。
・適度なシャンプーと保湿で肌ケア
健康的な肌を保つには、被毛を清潔にすることが大切です。ただ、フケが出ているからといって頻繁にシャンプーをするのは逆効果。犬種にもよりますが、シャンプーは月に1回が目安です。体を洗う際は保湿効果の高いものを使うと良いですが、フケや肌荒れが改善しない場合は、かかりつけの獣医師やトリマーに相談を。普段からブラッシングをして、肌の状態をチェックすることもポイント。
・室内ではなるべく洋服を着せない
チワワなど暑い国が原産国の犬種や体温の調節機能が低下しているシニア犬などは、外出時には防寒対策として洋服を着せた方が快適に過ごせることがあります。しかしずっと洋服を着せることで、犬本来の体温の調節機能が低下してしまう可能性も。洋服の素材によっては通気性が悪くなったり静電気を起こしたりして、皮膚トラブルを招くことも考えられます。温度が保たれた暖かい室内では、洋服は着せない方がいいかもしれません。
◎猫の場合
・猫は乾燥によって起こる脱水症状に要注意!
家の中で過ごすことが多い猫。暖房が効いた部屋やコタツで過ごすことで汗をかき、体内から水分が奪われ、知らない間に脱水症状になってしまう危険性が。
・加湿器を置いて室内の乾燥対策
暖房をつけると空気が乾燥することがあるので、室内に加湿器を置くと良いでしょう。猫が快適に過ごせる環境は、気温は22度前後、湿度は40~60%と言われています。ただし祖先が砂漠の乾燥地帯で暮らしていた猫は湿度が高い環境は苦手なので、湿度計をみながら適度に調節を。加湿器がない場合は、入浴後にお風呂のドアを開けっ放しにする、濡れタオルを部屋にかけるなどの方法も。
・積極的に水を飲ませる工夫を
脱水症状を防ぐためにもこまめに水分補給をしてもらいたいところですが、猫はあまり水を飲まない動物。そこでドライ(カリカリ)フードだけでなく、水分を含んだウェットタイプのフードやおやつを与えてみるのも手です。また水置き場をフードボウルの横だけでなく、いつも寝ている場所の近く、キャットタワーの近くなど、1カ所だけでなく猫の行動範囲の近くにいくつか置いて、いつでも新鮮な水を飲める環境を作ってあげると良いでしょう。